青空文庫

「民種改善学の実際価値」の感想

民種改善学の実際価値

みんしゅかいぜんがくのじっさいかち

初出:「人性」1911(明治44)年5月

浅次郎14

書き出し

ここに民種改善学というのは、近来西洋諸国で盛んに用いられるEugenicsという字を訳したものである。この字には善種学とか、優良種族学とか、人種改良学とかいう訳語もあるが、私は数年前から、民種改善学という字をあてて、これが最も適当と考えるから、そのまま用いることにした。この学問は有名なチャールス・ダーウィンの従弟にあたるフランシス・ゴルトンの唱え出したところであるが、この人は今より十年前に「法律に

2018/06/25

44aebbdd1e4bさんの感想

明治44年頃、優生学が人類に貢献すると、積極的に主張され、それが障害者の人権を損なう、などの危惧さえ無かった時代。現在でも、かつて刷り込まれた優生学を善しとして、精神病者や障害者の出産を非難したがる連中が生き残っているし、新たな信者も生まれている。人文科学の重大性、復権が必要な所以である。

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