青空文庫

「動物の私有財産」の感想

動物の私有財産

どうぶつのしゆうざいさん

初出:「太陽」1907(明治40)年9月

浅次郎30

書き出し

人間社会では財産はきわめて大切なもので、ほとんど生命に次いで貴重なものというてよろしい。財産のない者はささいなことさえも容易にはできぬが、財産のある者は勝手次第なことをなして毫もはばからない。ドイツ語で財産のことを 〔Vermo:gen〕(なし得る)と名づけるのは全くこのゆえであろう。試みに 〔Ein Mann ohne Vermo:gen〕(財産なき男)と書けば「なし得るなき男」とも翻訳すること

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