青空文庫

「袈裟の良人」の感想

袈裟の良人

けさのりょうじん

初出:「婦女界 第二十七卷第一號」婦女界社、1923(大正12)年1月1日

菊池28

書き出し

人物渡邊左衛門尉渡。その妻袈裟。遠藤武者盛遠。時代平家物語の時代。情景朧月夜の春の宵。月は、まだ圓ではないが、花は既に爛※と咲きみだれてゐる。東山を、月光の裡にのぞむ五條鴨の河原に近き渡邊渡の邸の寢殿。花を見るためか、月を見るためか、簾は掲げられてゐる。赤き短檠の光に、主人の渡と妻の袈裟とがしめやかに向ひ合つて居る。袈裟は、年十六。輝くが如き美貌。第一齣——渡と袈裟——渡。今宵は、そなたの心づくし

2024/01/25

6ca899b6fd32さんの感想

古文あるある、出家すればなんでも許される

2023/10/20

0d0420d16fb0さんの感想

感動して涙が出た。 しばらく考えたが、袈裟の気持も渡の気持も両方わかる。 「愛」の形は、男女それぞれであって良いと思う。

2023/09/03

decc031a3fabさんの感想

一見美談のようだが、あとに残された渡の苦しみと嘆きが本題。盛遠がやったことは謝っても済まされない事だし、だがどのように振舞えば周りに謝罪したように見えるか、理解しての全ての行動に思える。犯罪被害者ってこんな気持ちになるのかと渡の言葉で思ったし、また夫を実家のトラブルに巻き込みたくない袈裟の気持ちも解るが、盛遠は渡の存在を知っているのだからこの件は無関係ではない。夫婦の間で隠し事があると、死んでしまったら気持ちの確かめようがないから、その疑念は残り続けるだろうな。

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