あかひげしんりょうたん
05 徒労に賭ける
05 とろうにかける
初出:「オール読物」1958(昭和33)年9月
書き出し
一「病人たちの不平は知っている」新出去定は歩きながら云った、「病室が板敷で、茣蓙の上に夜具をのべて寝ること、仕着が同じで、帯をしめず、付紐を結ぶことなど、——これは病室だけではなく医員の部屋も同じことだが、病人たちは牢舎に入れられたようだと云っているそうだ、病人ばかりではなく、医員の多くもそんなふうに思っているらしいが、保本はどうだ、おまえどう思う」「べつになんとも思いません」そう云ってから、登は…
69c9240eacbcさんの感想
去定先生、たくさん独白します。まさに本領発揮。