にほんふどうき
小指
こゆび
初出:「講談雑誌」博文館、1946(昭和21)年1月
書き出し
一「今日は、そんなものを着てゆくのか」「はい」小間使の八重は、熨斗目麻裃を取り出していた。平三郎は、ぬうと立ったまま八重の手許を見まもる、彼にはなぜ礼服を着てゆくかがわからない。「なにか今日は、式日だったのか」「いいえ、お式日ではございません」八重は礼服をきちんと揃える、それを脇へ直して扇筺を取る、蓋を開けてやはり式用の白扇を取り出し、それを礼服の上へ載せる。平三郎は八重のすばしこい手の動きを見て…
043b10a9cfb2さんの感想
いいお話でしたぁ…。
ba5194e78df6さんの感想
癒され、心暖まる。