にほんふどうき
藪の蔭
やぶのかげ
初出:「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1943(昭和18)年7月
書き出し
一「きょうここを出てゆけば、おまえにはもう安倍の家よりほかに家とよぶものはなくなるのだ、父も母もきょうだいも有ると思ってはならない」父の図書にはそう云われた。母は涙ぐんだ眼でいつまでもじっとこちらの顔を見まもりながら、「よほど思案に余るようなことがあったら相談においで」とだけ、囁くように云って呉れた。そして兄の源吾はいつものむぞうさな調子で、「今夜はとのい番だから残念ながら祝言の席へは出られない、…
043b10a9cfb2さんの感想
頗る「凄い」話、山周は美しいね。
ba5194e78df6さんの感想
奥が深い作品です。