青空文庫

「樅ノ木は残った」の感想

樅ノ木は残った

もみノきはのこった

04 第四部

04 だいよんぶ

初出:冒頭のほぼ三章「日本経済新聞」1956(昭和31)年3月10日~9月30日

書き出し

意地の座甲斐が「席次争い」の騒ぎを知ったのは、矢崎舎人の裁きがあって、十日ほど経ったのちのことであった。それまでにも、甲斐には辛いことが続いていた。おと年(寛文五年)の夏、塩沢丹三郎が毒死し、去年の正月には茂庭周防に死なれた。周防が寝ついていた百余日、病床をみまったのは、僅かに三度だった。それも二度は他のみまい客といっしょで、まったく形式的な挨拶しかしなかった。ただいちど、独りでみまったときも、ほ

2019/01/23

5173c54655b2さんの感想

青空文庫で、山本周五郎が、樅の木が読めたのがとてもありがたかったです。侍の世界、権力者の世界が厳しかったり愚かだったり、主君に仕えることは現代の感覚ではわからないことが多くありますが、原田甲斐の考えや独白の中に私にも理解できる心情や姿勢がありとても感動しました。 物語の展開の中で、自分ならどうするだろう、と考えながら読みましたが、私だとすぐにバレて斬り殺されてしまうだろうな、と思いました。 また、これが新聞小説で、毎日毎日読み続けた人のワクワク感がすごくわかリました。土地柄や風土まで細かに調べ上げ、さらに創作した山本周五郎先生に感謝を申し上げます。

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