青空文庫

「ゆうれい貸屋」の感想

ゆうれい貸屋

ゆうれいかしや

初出:「講談雑誌」博文館、1950(昭和25)年9月号

書き出し

一怠け者にも云えば理はあり江戸京橋炭屋河岸の「やんぱち長屋」という裏店に、桶屋の弥六という者が住んでいた。弥六は怠け者であった。それも大抵なくらいのものではない、人を愚する程度でもない。もっとずっとひどい怠け者であった。「あいつはしようがねえ、弥六のやつは」家主の平作老人は歎息し次のように折紙を付けた。「ああいうのを、底抜けってえんだ」これに対して反対する者は一人もなかった。そればかりでなく「底抜

2025/04/01

12157d9884b7さんの感想

人は眠りにいつ入ったのかその瞬間は気づかない。現実と夢の世界が連続して目の前に展開する。ゆうれいから逃げることができたのは彼は本当は働き者であったから。

2023/05/17

ba5194e78df6さんの感想

楽しくもあり、はかなくもありですね。楽しく読みました。

2022/05/31

鍋焼きうどんさんの感想

来世をたのんで現世で辛抱することの愚かさを、落語調の話の中に盛り込んで楽しませるだけでなく、啓蒙も怠らないところが流石。昔も今も不平等で、地獄の沙汰も金次第だ。

2021/03/25

b53e79cfe52cさんの感想

江戸時代の物語としては恐らく日本一手慣れた作者だが知らず知らずに読者を古い因習の世界に取り込む怖さを知って読まなくてはいけない。

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