やぶおとし
初出:「アサヒグラフ」1935(昭和10)年2月17日号
書き出し
今でも藪落しへ近寄る者はない。勘三郎がそれに熱中しはじめたのはいつごろのことか分っていない。ともかくお豊が嫁に来たときにはすでに勘三郎のやまさがしは誰知らぬ者なきありさまになっていた。——おまえもだいたい察しているだろうが。お豊が嫁して来て間もなく、ある夜勘三郎は彼女を前にして云った。——与石の家はここのところずっと左前になっている、世間では知らぬが檜山も先月手放してしまったし、横尾の山も抵当流れ…
ba5194e78df6さんの感想
生き甲斐の有るうちは、遣り甲斐がある。失って初めて、悟る
鍋焼きうどんさんの感想
或るものに取り憑かれた壮絶な一生。