青空文庫

「野分」の感想

野分

のわき

初出:「講談雑誌」博文館、1946(昭和21)年12月号

書き出し

一「なにがそんなに可笑しいんだ」「だってあんまりですもの」運んで来た燗徳利を手に持ったまま、お紋は顔を赤くして笑い続けた、「……板前さんがあんまりなんですもの」「板前がどうあんまりなんだ」「若さまが鯊のあらいって仰しゃったでしょう、ですからそう通したんですよ、本当にちゃんとそう通したのに、今いってみたらこうやって、爼板の上へ黒鯛をのせているんです」そこでまたさも堪らないというようにふきだした、「…

2022/02/11

f4eb2ac81911さんの感想

江戸時代の日本人と現代の日本人は別の人種のように思われる。 そんなに人のことなど思わないで、もっと自分勝手に欲望に忠実に生きてもいいと思うんだけど。 自ら身を引くとか自分を犠牲にすればよいというのが昔の日本人の基本的な心の内だったのかも。 でもでも、若様の気持ちはいったいどうなるのさ。 それも考えてあげてほしかったよ。

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