青空文庫

「月の松山」の感想

月の松山

つきのまつやま

初出:「キング」大日本雄辯會講談社、1954(昭和29)年8月号

書き出し

一宗城孝也は足袋をはきながら、促すように医者のほうを見た。花崗道円は浮かない顔つきで、ひどく念いりに手指を拭き、それから莨盆をひきよせて、いっぷくつけた。「やはりそうですか」と孝也が訊いた。道円は聞えなかったように、じっと、煙管からたち昇る煙を見まもっていた。唇の厚い、眉毛の太い、酒焼けで赭くなった艶のいい顔が、とつぜん老人にでもなったように、暗く皺立ってみえた。「間違いありません」と道円は云った

2023/02/11

ba5194e78df6さんの感想

悲しく、心打つ展開感無量

2022/09/06

阿波のケンさんさんの感想

涙なくしては読めない。愛の極みだな。

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