ちくはくき
初出:「労働文化」労働文化社、1951(昭和26)年10月~1952(昭和27)年3月
書き出し
一の一城からさがった孝之助が、父の病間へ挨拶にいって、着替えをしに居間へはいると、家扶の伊部文吾が来て、北畠から使いがあったと低い声で云った。「もし御都合がよろしかったら、夜分にでもおいで下さるようにとのことでございました」訝しそうな眼を向けたが、孝之助は頷いた。北畠の叔母に関する限り、できるだけ話を簡単にするのが、長いあいだの習慣であった。伊部は、きょう一日の家事について、二三の報告をし、なお他…
489a965ea9a9さんの感想
よかった
4b4bd8c1ad9bさんの感想
やはり山本周五郎は最高だ。ふと見かけたので読み始めたけど止まらなくなった。感動して泣きそう。