青空文庫

「須磨寺附近」の感想

須磨寺附近

すまでらふきん

初出:「文藝春秋」1926(大正15)年4月号

書き出し

一清三は青木に迎えられて須磨に来た。青木は須磨寺の近くに、嫂と二人で、米国の支店詰になって出張している兄の留守を預っていた、で、精神的にかなり手甚い打撃を受けていた清三は、その静かな友の生活の蔭に慰を求めたのであった。須磨は秋であった。青木の嫂の康子はひじょうに優れて美貌だった。彼女については青木がまだ東京にいた時分よく彼によって語られていたのでおおかたのことを清三は識っていた。「君なら一眼で恋着

2023/12/30

ff8fdcbdb526さんの感想

山本周五郎23歳位の作品みたいですね。 作中に登場する康子における生きている目的、そして清三における生きる目的とは、に思いを馳せています。 こういう人の心の機微はいかようにも解釈があるでしょうが、つい創作物においては答えを求めてしまいます。

2023/10/23

ひとりのにんげんさんの感想

康子が独身であれば、年上の女と清三との純情な恋物語であるが、人妻との恋愛は不倫であり、この小説の場合は、康子が無責任である。

2023/10/02

1cdff7bd3a6dさんの感想

作品の舞台となる地域に住んでいたので読んでみました。約100年前の話なので当時の風景は想像もつきません。 三人の家のある月見山から須磨海岸までは南に1キロ弱。今は海岸部は須磨海浜公園として整備されていますが、昔はずっと松林が続いていたといわれます。 月見山から須磨寺までは西方向に今の私鉄でちょうど1駅。お寺は須磨寺駅で降りてそこから北に上がります。お参りする人が多いです。美しい若武者平敦盛ゆかりの寺なのですがこのお話には関係がないようです。 康子みたいな女性は時々いますよね。きっと退屈してたんでしょう。純情な男性だと翻弄される。まあ、良い経験になったと思うしかない。

2023/02/22

阿波のケンさんさんの感想

主人はアメリカ支店、須磨に住むその奥様と精神を癒やしに来た義理の弟の友人とのniceなメロドラマ

2023/02/18

043b10a9cfb2さんの感想

何とも言えない「情」がある作品でした。山周は、いつもよろしいですバイ。

1 / 0