えんしょ
初出:「小説倶楽部」桃園書房、1954(昭和29)年5月号
書き出し
一岸島出三郎はその日をよく覚えている。それは宝暦の二年で、彼が二十一歳になった年の三月二日であった。よく覚えている理由は一日に二つの出来事があったからで、その一つは道場の師範から念流の折紙をもらったこと、他の一つは新村家の宵節句に招かれたこと、そうしてその宵節句の席で、彼は(不明の人から)艶書をつけられたのであった。岸島の家は老職で、代々「加判」という役が世襲になっている。一般に「加判」は老職連署…
4e7f791cb9b0さんの感想
人を想う気持ちはこんなにも長く続くものなのか いいなあ
ba5194e78df6さんの感想
心から信頼出来るなら、遠回りでも、幸せになれる