青空文庫

「赤ひげ診療譚」の感想

赤ひげ診療譚

あかひげしんりょうたん

03 むじな長屋

03 むじなながや

初出:「オール読物」1958(昭和33)年5月~6月

書き出し

一梅雨にはいる少しまえ、保本登は自分から医員用の上衣を着るようになった。薄鼠色に染めた木綿の筒袖と、たっつけに似たその袴とは、よく糊がきいてごわごわしており、初めて着たときには、人にじろじろ見られるようでかなり気まりが悪かった。新出去定と森半太夫は黙っていたし、彼が上衣を着はじめたということにさえ、気づかないふりをしていた。他の医員たちも口ではなにも云わなかったが、彼を見るたびに皮肉な眼つきをした

2020/09/23

e953e1df3c53さんの感想

『さぶ』のよしみで手に取った作品。政府の贅沢のつけを市民が払わされるなんて、という言葉が印象に残った。所得格差が大概の病の原因だ、という言葉も。この言葉は現代にも通じるだろう。 この時代は、まだ人々が「人智の限界」「諦めること」を知っていた時代だと思う。つまり謙虚さがあったのだ。

2020/01/27

69c9240eacbcさんの感想

詠むにつれ、どんどん深みが増す短編。じわじわ、じわじわきます。

2018/12/09

カズちゃんさんの感想

映画もそうですが、すべての臨床家に知ってほしい一作と思います。

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