青空文庫

「おさん」の感想

おさん

おさん

初出:「オール読物」文藝春秋新社、1961(昭和36)年2月号

書き出し

一の一これ本当のことなの、本当にこうなっていいの、とおさんが云った。それは二人が初めてそうなったときのことだ。そして、これが本当ならあした死んでも本望だわ、とも云った。言葉にすればありきたりで、いまさらという感じのものだろうが、そのときおさんは全身で哀れなほどふるえてい、歯と歯の触れあう音がしていた。世間にはありふれていることではあっても、それは人間が一生にいちど初めて口にする、しんじつで混りけの

2026/04/06

fe93e141a4c6さんの感想

作者の作品ではかなり珍しい内容であったが、とても面白かった。 人間は生きている限り終わりはない、としみじみ思った。

2024/04/16

1adbea494643さんの感想

悲しくも美しい物語。江戸話だからこその余韻は何とも言えない。好きな話しです。

2023/02/08

2e6a21f76952さんの感想

山本周五郎は短編を幾つか読んだだけだが、そのいづれも読んだ後清々しい気分が残った(出来すぎだと言う意見もあるが•••)。だが「おさん」は尻切れトンボのようで何を言いたいのか理解出来なかった。

2022/09/16

ab2cdbab1f34さんの感想

「愛」の中に「疑」が生じたとき、人はどのような選択をするのか?きっと伊三は「神」であったのだろう。

2022/08/09

c29aac685400さんの感想

山本周五郎がこの手の女を描くのは珍しいような気がする。女にモテる腕のいい職人でうすなさけの主人公が、「頭のてっぺんからつま先まで可愛さでできている]女と出会う。 典型的なファムファタールに滅ぼされる男と違って、別の女が追いすがってくるし、主人公がそれを受け入れるところが、暗く寂しい諦念を感じる。

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