青空文庫

「怪力」の感想

怪力

かいりき

初出:「新小説 第十四年第六巻―第十四年第七巻」春陽堂、1909(明治42)年6月1日―7月1日

鏡花23

書き出し

孰れが前に出来たか、穿鑿に及ばぬが、怪力の盲人の物語りが二ツある。同じ話の型が変つて、一ツは講釈師が板にかけて、のん/\づい/\と顕はす。一ツは好事家の随筆に、物凄くも又恐ろしく記される。浅く案ずるに、此の随筆から取つて講釈に仕組んで演ずるのであらうと思ふが、書いた方を読むと、嘘らしいが魅せられて事実に聞こえる。それから講釈の方を見ると、真らしいけれども考えさせず直に嘘だと分る。最《も

2025/07/18

艚埜臚羇1941さんの感想

  鏡花は 随筆に 文章で 書いたものと 言語の まま 記した 筆記本を 較べてみる。いずれも 主題は 怪力 である。究極の 感想文は なんとか 賞の 選後評 かもしれない けど 実に 為になる 本稿と 感じた。余韻は どちらの方が のこるか という 視点は 名文家と いわれた 泉の 面目躍如 たるものが あると 感じ入った。

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