こだま(さんじゃくかくしゅうい)
初出:「小天地 第一巻第八号」1901(明治34)年6月10日
書き出し
「あなた、冷えやしませんか。」お柳は暗夜の中に悄然と立って、池に臨んで、その肩を並べたのである。工学士は、井桁に組んだ材木の下なる端へ、窮屈に腰を懸けたが、口元に近々と吸った巻煙草が燃えて、その若々しい横顔と帽子の鍔広な裏とを照らした。お柳は男の背に手をのせて、弱いものいいながら遠慮気なく、「あら、しっとりしてるわ、夜露が酷いんだよ。直にそんなものに腰を掛けて、あなた冷いでしょう。真とに養生深い方…
19双之川喜41さんの感想
深川の木場に 浮かぶ木のことかと思ったけど 違うのかもしれない。 筋立てが 交差していて 幻に気を引かれるようでもあり まいったと 白旗をあげるしかないと感じた。