青空文庫

「竜潭譚」の感想

竜潭譚

りゅうたんだん

初出:「文芸倶楽部」1896(明治29)年11月

鏡花45

書き出し

躑躅か丘鎮守の社かくれあそびおう魔が時大沼五位鷺九ツ谺渡船ふるさと千呪陀羅尼躑躅か丘日は午なり。あらら木のたらたら坂に樹の蔭もなし。寺の門、植木屋の庭、花屋の店など、坂下を挟みて町の入口にはあたれど、のぼるに従いて、ただ畑ばかりとなれり。番小屋めきたるもの小だかき処に見ゆ。谷には菜の花残りたり。路の右左、躑躅の花の紅なるが、見渡す方、見返る方、いまを盛なりき。ありくにつれて汗少しいでぬ。空よく晴れ

2026/02/23

艚埜臚羇1941さんの感想

  明治の頃の 文章でもあり 読み下すだけで 難儀である。昔の お方は 辛抱 強かったと つくづく 感じられた。日頃 軽い 手こずる ような ことのない 軽文に 接していると ますます 脳が 軟化する 自覚症状は 隠せない。自らの 自覚を あえて 跨いで通る人は 芯からしあわせ ものだと 感じた。諸氏 末永く お幸せに。

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