はるのししゅう
初出:「紫羅欄花」東北書院、1932(昭和7)年
書き出し
あなたの懐中にある小さな詩集を見せてくださいかくさないで——。それ一冊きりしかない若い時の詩集。隠してゐるのは、あなたばかりではないがをりをりは出して見せた方がよい。さういふ詩集は誰しも持つてゐます。をさないでせう、まづいでせう、感傷的でせう無分別で、あさはかで、つきつめてゐるでせう。けれども歌はないでゐられない淋しい自分が、なつかしく、かなしく、人恋しく、うたも、涙も、一しよに湧き出た頃の詩集。…
19双之川喜41さんの感想
無分別で 浅はかで 突き詰めている 自分だけの 小さな 詩集のようなものを 心に秘めていない人は 滅多にいないかもしれない。 時には 回帰してみることで 人生の糧になれば 嬉しいかもしれないと感じた。