青空文庫

「民族の発展と理科」の感想

民族の発展と理科

みんぞくのはってんとりか

初出:「静岡市教育会にて講演」1910(明治43)年2月

浅次郎18

書き出し

わが国は今より十数年前に一度支那と戦うて勝ち、また数年前には世界の強国なるロシアと戦うてこれに勝ち、その結果として国の位置が非常に進んで、一等国と称せられるにいたった、これは大いに喜ぶべきことである。しかしながら何事でも名誉が上がれば、それとともに責任も重くなるもので、一等国といわれる位置を保ってますます発展してゆくには、今後はよほどの骨折りを要する。それについてはまず従来の一等国とわが国とをくら

2021/03/18

19双之川喜41さんの感想

 当時 我が国は 次々と大国に打ち勝ち  国民の 意気は 高揚していたらしいけれど その風調に対して 浅次郎は 日本には 博物館のひとつもない 博覧会で一等を取ったものは 他国の模造品である 文学ばかりが  盛んなのは よろしくない。 もっと人知を絞った 物を 作ろうと 警鐘を鳴らす。

2017/11/14

芦屋のまーちゃんさんの感想

日本が敗戦国ではなく戦勝国であった時期に書かれた希少な記述だ。 文明的新知識の習得を訴えている。 それには理科の知識が必要だ、という。理科とは幼稚な言葉なので科学と置き換えよう。 日本を戦争が得意で、科学的知識が不得手と考えているところが我々には理解できぬところだ。 脳みそ筋肉のスポーツ馬鹿みたいではないか! 元来、日本人は農耕民族であり控え目な肉体的ではなく精神的な輩の集まりのはずだ。 丘氏の生きた時代が異常なのだ。 敗戦から立ち直り経済的科学的に発展した現在の日本を彼に見せたかった。

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