かわいいやま
書き出し
山へ入る日・山を出る日山へ入る日の朝は、あわただしいものである。いくら前から準備していても、前の晩にルックサックを詰めて置いても、いざ出発となると、きっと何か忘れ物があったのに気がつく。忘れ物ではなくとも、数の足りぬ物があるような気がしたりする。すっかり足ごしらえをした案内や人夫が、自転車で走り廻る有様はちょっと面白い。それもまア、どうにかこうにか片づいて、いよいよ歩き出す。たいていの場合、町なり…