ゆきのかせき2
初出:「高分子 第七巻第七十三号」高分子学会、1958(昭和33)年3月20日
書き出し
雪の化石をつくろうと思い立ったのは、もう二十年以上も昔の話である。昭和五年に新しく出来た北大の理学部へ赴任して、間もなく雪の研究にとりかかった。そして冬ごとに、十勝岳の白銀荘へ出かけて行って、雪の結晶の顕微鏡写真をせっせと撮っていた。十勝岳の雪は、結晶の美しさとその種類の豊富さという点ではおそらく世界にも類例が少ないように思われる。その後いろいろなところで、雪を調べてみたが、十勝岳に匹敵しうるとこ…
19双之川喜41さんの感想
しゅろの葉に似ているので 植物の化石とされていたのが 実は 氷の化石と知れた。 ならば 雪の化石もと 実験を繰返し 中谷は 悪戦苦闘をつくす。 ノーベル賞級の学者の啓発文である。