青空文庫

「一人二役」の感想

一人二役

ひとりふたやく

初出:「新小説」春陽堂、1925(大正14)年9月

書き出し

人間、退屈すると、何を始めるか知れたものではないね。僕の知人にTという男があった。型の如く無職の遊民だ。大して金がある訳ではないが、まず食うには困らない。ピアノと、蓄音器と、ダンスと、芝居と、活動写真と、そして遊里の巷、その辺をグルグル廻って暮している様な男だった。ところで、不幸なことに、この男、細君があった。そうした種類の人間に、宿の妻という奴は、いや笑いごとじゃない。正に不幸といッつべきだよ。

2024/11/01

a77873d2807eさんの感想

短編ですがおわりに罰や罪が描かれるというのでなく、悪人があらわれなかったのでホッとしました。 しかしこの「性癖」ゆったら「プレイ」は乱歩テイストかもです。本人も自分は世間に変態扱いされていると言っていました。 この「悪意なきいたずら」に、ささいな事情、思いがけぬ偶然が作用する事で、明智小五郎登場の事件が起こるのかもしれません。

2020/03/17

愚鈍者さんの感想

なにかカラクリがあるわけでもなく、ただただ旦那のイタズラに付き合っていた、やさしい奥さん。と、解釈しました。 旦那さんの方は、一人で一喜一憂していたのかと思うと、それはそれで面白い。

2019/02/23

8e46b5bc1c6aさんの感想

素敵。

2019/02/23

0b83909b95bfさんの感想

最初に読んだ時は小学生で変身トリックを面白がっていただけだったが、今読み直すと夫婦の温かい心づかいが感じられる。

2018/02/01

2f7edb1c1634さんの感想

江戸川乱歩の人間椅子に引き込まれて作家読みをしています。この作品は途中でオチがわかってしまったの残念でしたが素敵な奥様を想像しながら読みました

2017/12/26

ba9cc10524c5さんの感想

良い奥さんですね…(しみじみ)

2016/12/24

38c6ca212e81さんの感想

どんでん返し。

2016/12/02

f428b42452a5さんの感想

そんな優しい奥さんを持てる旦那に、私はなりたい。

2016/10/27

ec5a23f7b8c7さんの感想

分かりきった夫の茶番にも乗ってあげる、そんな妻に私もなりたい

2016/10/16

2d07e26c7cffさんの感想

ええはなしや

2016/09/30

bd77a7b5ee96さんの感想

細君は夫の遊戯を見抜いていた上であのような行動をとったのだから、結果論的には何ら問題はないはずだけど...。まさしくハッピーエンド、とは素直に言い切れない不安のようなものが残りました。

2016/09/19

66bef2b9f40fさんの感想

マンネリ化した夫婦関係の解決策として、満更夢物語ではない気がします。少し昔に戻って、少し違う自分になって、恋愛をやり直すなんて、ロマンチックですねぇ。

2016/09/04

akiさんの感想

よくも毎回こんな奇妙な物語を 考えるものだと感心させられる うまく物事が進んだかに みえて 実は相手の方が うわて… 気持ちの良い裏切りではあるけれど

2016/09/01

芦屋のまーちゃんさんの感想

ミステリーといえば、殺人事件が起こり、密室の謎を名探偵が推理するのが定番だが、この手の乱歩の短編は血が流れない。変人奇人が妙な心理から他人になったり、椅子になったり、ともかく変装したがる。正直、「なるほど、そうだったのか!」というような目から鱗が落ちるような話ではない。当時はこんなストーリーが新鮮だったのか?と思うくらいだ!

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