青空文庫

「魚の餌」の感想

魚の餌

さかなのえさ

初出:「改造」1953(昭和28)年10月

梅崎春生13

書き出し

今でもその子供等のことを、僕は時に思い出す。その子供たちは、たしかに僕の餌箱から、餌を盗んだのだ。それはもう十年も前のことになる。十年前というと、まだ戦争中のことだ。戦争中だというのに、大の男がせっせと防波堤に通って、魚を釣る。それも僕だけじゃなくて、防波堤の常連とでも言ったようなのが、十人近くいた。それに半常連。フリの客など。それに本職の漁師も時にこれに加わる。その本職の漁師たちは、お互いに大阪

2019/10/28

19双之川喜41さんの感想

 あんな時代なので 必死で釣りをした。 梅崎は 餌を盗んだと思われる兄弟に ことさらに ゴカイをあげようとして かたくなに 断られる。 海に投げ込んだ あかいゴカイが ゆらゆらと 海底に沈む様が 美しいと感じた。

2018/09/10

df2120e62d1bさんの感想

子供なりのプライドが愛らしい

2016/05/17

f3a6a9b6f48aさんの感想

ゴカイが女体に見えるとは、なかなか妄想力豊かな作者だなぁ。 なぜ10年前の回想なのか。 それは10年経っても忘れないくらい子供たちは、そしてゴカイが強く印象に残っているということ。 作者はきっとエロくて、執念深い、 ムッツリスケベ

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