青空文庫

「悪夢」の感想

悪夢

あくむ

初出:「日本浪曼派」1936(昭和11)年12月号

中村地平27

書き出し

辺りをはばかる低い声で、山岸花子に呼ばれたやうな気がしたので、文科大学生の根上三吉は机の前から起ちあがり、電燈のコードをひつ張つて窓の外を覗いた。簡単服に足駄といふ花子の姿と、彼女の丈け位ゐある羽鶏頭が庭には照しだされた。いつもは玄関からあがつてくるのに、夜更けのせゐにしても裏木戸から廻つてくるのはおかしい、それに顔いろもわるいやうだが、電燈のせゐかな、などと不審げに、三吉はしばらく花子の顔を見つ

2021/05/11

19双之川喜41さんの感想

 女が 深刻な病気に かかり 完治後に 男と別れるという話である。 話を 補強するためか 類似の話を 繰り出すのが 興をそぐ。 描写は 巧みであるだけに 惜しまれると感じた。

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