青空文庫

「人類の将来」の感想

人類の将来

じんるいのしょうらい

初出:「人類の将来」中央公論、1910(明治43)年1月

浅次郎51

書き出し

一何事に限らず未来を説くのは決して容易ではない。昔から「一寸先は暗」と云ふ通り、次の瞬間に如何なることが起るかは、前以て知ることの出来ぬが常である。多少学術上の根拠を有する天気予報でさへ当らぬことが多い故、世間からは当るも八卦、当らぬも八卦と同様に見做されて居る。されば今日の所では未来の予言は到底普通の人間には出来ぬことで、若し之を為し得る者があつたならば、其者は必ず人間以上の所謂予言者の類でなけ

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