ぼんじんでん
初出:「雄辯」大日本雄辯會講談社、1929(昭和4)年4月号~1930(昭和5)年4月号
書き出し
はしがき帝大を卒業したものは好い学校を卒業したと思っているに相違ない。官僚国日本にあっては、帝大卒業ほど好都合の条件はない。早稲田を出たもの、慶応を出たもの、それ/″\母校に満足している。詰まらない学校を出たから一生損をすると言って歎く人も時稀あるようだが、本心は果して何うだろう?学校には元来相当の考慮をして入る。西瓜を買ったが、割って見たら赤くなかったというのとは場合が違う。私は帝大出でも早稲田…