青空文庫

「武者ぶるい論」の感想

武者ぶるい論

むしゃぶるいろん

初出:「月刊読売 号外版」1951(昭和26)年2月

坂口安吾10

書き出し

妖雲天地にたちこめ、円盤空をとび、巷の天文家は戦争近しと睨んだ形跡であるが、こと私自身に関しては、戦争になっても余り困らない人間だ。どうなろうと運命だから仕方がないという考えは私の持病なのだから。もっとも、運命とみて仕方がねえやと言うだけで、火の子だの地震だの戦争に追いまくられるのが好きな性分ではない。強いて闘争を好まず、ただ運命に対処する、という心掛けは、平穏温和の精萃、抜群の平和主義者というべ

2016/06/15

芦屋のまーちゃんさんの感想

運命というものは必然である。 人生は全て運命による。 だから、奇跡的に助かった、とか 偶然の出会い、などという表現は 本来おかしい。有り得ない。 運命を変える、などとは恐れ入ったことだ! 黄河の洪水だけでなく、昨今の国内の災害や戦争も全て運命であり必然である。死ぬ者、生き残る者の差はその者の運命の違いによる。 生まれながらにして、不幸な者に努力すればきっと・・・など誰が言えようか? 努力するしないも運命である。 運命論者はあらゆる不条理を説明できる。

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