青空文庫

「蜆」の感想

しじみ

初出:「文学会議」1947(昭和22)年12月

梅崎春生31

書き出し

その夜僕も酔っていたが、あの男も酔っていたと思う。僕は省線電車に乗っていた。寒くて仕方がなかったところから見れば、酔いも幾分醒めかかっていたに違いない。窓硝子の破れから寒風が襟もとに痛く吹き入る。外套を着ていないから僕の頸はむきだしなのだ。座席の後板に背筋を着け、僕は両手をすくめて膝にはさみ眼をしっかり閉じていた。そして電車が止ったり動き出したりするのを意識の遠くでぼんやり数えていた。突然隣の臂が

2019/10/08

19双之川喜41さんの感想

 初対面の男から 外套を貰う。 同じ男から その外套を 追い剥ぎにあってしまう。 取り戻した外套を着て 超満員の電車の中で 蜆の入ったリックを 手にいれる。 持ち帰った蜆が プチプチなく。 頭尾▫構想▫詩情は 申し分無いと感じた。

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