青空文庫

「記憶」の感想

記憶

きおく

初出:「群像」講談社、1962(昭和37)年7月

梅崎春生26

書き出し

その夜彼はかなり酔っていた。佐渡という友人が個展を開いたその初日で、お祝いのウィスキーの瓶が何本も出た。酩酊して新宿駅に着いたのは、もう十時を過ぎていた。つかまえたのは、専門の構内タクシーである。駅を出て客が指定したところで降ろし、またまっしぐらに駅に戻って来る式のもので、それが一番安全そうに見えたからだ。酔うと彼は必要以上に用心深くなる癖がある。戦後しばらくして、その時彼はまだ若かったが、酔って

2020/12/13

19双之川喜41さんの感想

 専務と 運転手が お詫びに 持ってきた 菓子折を 庭で 燃す。 途中で 降ろされたので タクシー会社に 文句を つけたからである。 後日 乗客と 運転手は 偶然 再会して 将棋で 白黒つける。 控え目な 面白味が 底流にあり 心なごむと感じた。

2016/06/21

1dbde5ace62dさんの感想

はっきりとしない記憶の中で、互いに共通してはっきりしているものが、その事件。二人の一歩引いた関係性は最後、ぐっと縮まる。

2016/06/20

芦屋のまーちゃんさんの感想

酒飲んで記憶無くすことは一度や二度ではない。 一体どうやって帰ってきたのか?が わからない時がある。 次の日、会社に行くのが怖くなる。 上司や同僚に暴言でも吐いてないか? この俺がそんなこと言うはずがないと思うことは主人公のみならず、読者の方にも経験はあるだろう。

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