青空文庫

「蓑のこと」の感想

蓑のこと

みののこと

初出:「工藝 第七十四号」1937(昭和12)年3月28日

宗悦22

書き出し

一『和訓栞』に依れば蓑の語源は「身荷の義なるべし」とある。身に担うの意に基いたのか。この外に異説の文献は見当らぬ。蓑を「簔」とも書くが正しくない。『和漢三才図会』は一説を立て、元来は「衰」という字であったのを後人が艸を加えて「蓑」となしたのだという。「衰」は古語である。また「正倉院文書」や『延喜式』などを見ると、「※」という字が用いてある。草で出来た衣を意味するから適切な文字と思えるが、正しい漢字

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