げんざいのにほんみんよう
初出:「工藝 第三十九号」1934(昭和9)年2月25日
書き出し
私たちはこれから九州の南端を発して北へと上り、四国を一瞥し、山陽山陰を廻り、中部の諸国を経て、北国に進み、転々と現在の民窯を訪ねようとするのである。もとより訪ね得ないもの、知り得ないものなど多々あるに違いない。しかし現状を知り得たもの総じて四十数カ所に及ぶ。一カ所に多くは数個のまたは十数個の窯を有つから窯数からすれば概算少なくとも二百には達するであろう。私たちはこのために長い旅をつづけた。この本を…