青空文庫

「向日葵の眼」の感想

向日葵の眼

ひまわりのめ

初出:「少女倶楽部」1929(昭和4)年11月

野村胡堂25

書き出し

一麗子の嘆き「あら、麗子さん、どうなすったの」「あッ、加奈子さん」「近頃学校へもいらっしゃらないし、みんなで心配して居てよ、——それに顔色も悪いわ、どうなすったの本当に」「困った事が起ったの、加奈子さん、私どうしたらいいでしょう」加奈子は、お使いに行った帰り上野の竹の台で、お友達の麗子にバッタリ出逢ったのでした。麗子は、加奈子と同じ年の十三、今年女学校へ入ったばかりですが、小学校からズッと親しいお

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