ひまわりのめ
初出:「少女倶楽部」1929(昭和4)年11月
書き出し
一麗子の嘆き「あら、麗子さん、どうなすったの」「あッ、加奈子さん」「近頃学校へもいらっしゃらないし、みんなで心配して居てよ、——それに顔色も悪いわ、どうなすったの本当に」「困った事が起ったの、加奈子さん、私どうしたらいいでしょう」加奈子は、お使いに行った帰り上野の竹の台で、お友達の麗子にバッタリ出逢ったのでした。麗子は、加奈子と同じ年の十三、今年女学校へ入ったばかりですが、小学校からズッと親しいお…