ろうじゅうい
初出:「中央公論」反省社、1909(明治42)年3月1日
書き出し
一糟谷獣医は、去年の暮れ押しつまってから、この外手町へ越してきた。入り口は黒板べいの一部を切りあけ、形ばかりという門がまえだ。引きちがいに立てた格子戸二枚は、新しいけれど、いかにも、できの安物らしく立てつけがはなはだ悪い。むかって右手の門柱に看板がかけてある。板も手ごしらえであろう、字ももちろん自分で書いたものらしい、しろうとくさい幼稚な字だ。「家畜診察所」とある大字のわきに小さく「病畜入院の求め…
19双之川喜41さんの感想
不幸比べのような結末は 下見て 慰められるという よくある設定なので ベタといえば そのとおりに違いないけど それなりの 効果は 否定できないと 感じた。