青空文庫

「箸」の感想

はし

初出:「ホトヽギス 第十三卷第一號」1909(明治42)年10月1日

書き出し

一朝霧がうすらいでくる。庭の槐からかすかに日光がもれる。主人は巻きたばこをくゆらしながら、障子をあけ放して庭をながめている。槐の下の大きな水鉢には、すいれんが水面にすきまもないくらい、丸い葉を浮けて花が一輪咲いてる。うす紅というよりは、そのうす紅色が、いっそう細かに溶解して、ただうすら赤いにおいといったような淡あわしい花である。主人は、花に見とれてうつつなくながめいっている。庭の木戸をおして細君が

2022/03/20

19双之川喜41さんの感想

 男は 水車の回転のように機械的に 乳を搾る。 その技術で 酪農家を 渡り歩く。 男の金蒔絵の象牙の箸が 奉公仲間の謎の種だが 何も語らない。 酪農小説のような 場面もあり 完成度は たかいと感じた。     

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