たざきそううんとそのこ
初出:「文藝春秋 夏期増刊号」1932(昭和7)年
書き出し
梅渓餓鬼草紙の中に住む一九先生に会うの機縁山谷堀の船宿、角中の亭主は、狂歌や戯作などやって、ちっとばかり筆が立つ。号を十字舎三九といっていたが、後に、十返舎一九と改めて、例の膝栗毛を世間に出した。それが馬鹿な売れ行きをみせて、馬琴物も種彦物も影をひそめてしまったので、一九は、すっかりいい気持だった。待乳山が近い二階の北窓に、文人ごのみの机をすえて、よく鼻毛など抜いていたが、この頃、毎日のように、ぴ…
19双之川喜41さんの感想
小ネタ話が 面白すぎるので 筆が走りすぎるようにも 感じてしまうかもしれない。 仕掛けておいて 辻斬りを 逆に 辻斬りしてしまう 話は 特に面白いと感じた。