青空文庫

「剣の四君子」の感想

剣の四君子

けんのよんくんし

01 序

01 じょ

初出:「剣の四君子」全国書房、1943(昭和18)年

書き出し

題して剣の四君子という。少し気取り過ぎたきらいがないでもないが、剣の相、花の姿、対照はわるくないと、わたくしには感じられる。菊の高雅な匂い、春蘭の身を懸崖に置きながらの優しさ。雪を凌ぐ梅花の芳烈。水仙の沈潜と謙虚な冷徹。どれも剣の精進と似通わぬはない。剣に仕えた古人の行道ほど、きびしい道はなかった。妄想を憎むこと※の如く、懶惰と嬌慢をつつしむこと敵国を視るようだった。ひたぶるに勝たんとした。が、勝

2021/09/23

ハルチロさんの感想

四季折々の花器に触れる機会の多い日本の華道と剣の道を重ね合わせた序章が美しく感じました。本編の表現、描写が楽しみになる書き出しです。

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