しちだいめばんどうみつごろう
書き出し
七代目坂東三津五郎(屋号、大和屋)。本名、守田寿作。明治十五年九月二十一日、東京、京橋新富町に生れた。明治二十二年十月、八歳で、坂東八十助と名のり、初舞台をした。劇場は新富座で、役は“伽羅先代萩”の幼君鶴千代だつた。……といつてしまへば何んのこともないが、このときのこの先代萩、じつに、政岡と細川勝元とを九代目団十郎、八汐と仁木弾正とを五代目菊五郎、嘉藤太と外記とを初代左団次……といつた豪華な役割に…