ひので
初出:「教育界 第二卷第三號」金港堂、1903(明治36)年1月1日
書き出し
某法學士洋行の送別會が芝山内の紅葉館に開かれ、會の散じたのは夜の八時頃でもあらうか。其崩が七八名、京橋區彌左衞門町の同好倶樂部に落合つたことがある。小介川文學士が伴ふて來た一人の男を除いては皆な此倶樂部の會員で、其の一人はオックスホード大學の出身、其一人はハーバード大學の出身など、皆なそれ/″\の肩書を持て居る年少氣鋭、前途有望《ぜん…