青空文庫

「来訪者」の感想

来訪者

らいほうしゃ

初出:「来訪者」筑摩書房、1946(昭和21)年9月5日

永井荷風97

書き出し

一わたくしはその頃身辺に起つた一小事件のために、小説の述作に絶望して暫くは机に向ふ気にもなり得なかつたことがある。小説は主として描写するに人物を以てするものである。人物を描写するにはまづ其人物の性格と、それに基いた人物の生活とを観察しなければならない。観察とは人を見る眼力である。然るにわたくしは身辺に起つた一瑣事によつて、全然人を見る眼力のないことを知り、これでは、到底人物を活躍させるやうな小説戯

2020/08/16

19双之川喜41さんの感想

 男二人組の 偽書-偽本をつくる詐欺師達に引っかかった 中年男が 蛇家の娘であった 若い未亡人に愛され 痴情に溺れて 妻子を 捨ててしまう話である。荷風が 体験したことを 元にして 盛って作ってあることもあり 夢中になって読んでしまった。

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