青空文庫

「銭形平次捕物控」の感想

銭形平次捕物控

ぜにがたへいじとりものひかえ

290 影法師

290 かげぼうし

初出:「キング」1952(昭和27)年

野村胡堂63

書き出し

發端篇一「親分、變なことを聽きましたがね」ガラツ八の八五郎は、薫風に鼻をふくらませて、明神下の平次の家の、庭先から顎を出しました。いとも長閑な晝下りの一齣。「お前の耳は不思議な耳だよ、よくさう變つたことを聽き出せるものだ。俺の方は尋常なことばかりさ、蒔いた種は生えるし、借りた金は返さなきやならねえし」平次は氣のない返事をしながら、泥鉢に出揃つた、朝顏の芽をいつくしんでゐるのでした。「あつしの方はま

2018/12/08

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