青空文庫

「母校復興」の感想

母校復興

ぼこうふっこう

初出:「現代」大日本雄辯會講談社、1926(大正15)年10月

佐々木18

書き出し

私立中学校の同窓生懇親会である。卒業生は在学生と違って時間を守る責任を感じない。学校当局もそれを見越して五時に始めるところを謄写版の案内状には四時と書いた。それでも定刻少し過ぎると薄汚い校舎の一室が活気を呈し始めて、「やあ、スパローが来ているな」「うん、然ういうお前は虎公かい?変りやがったなあ!」「驚いたよ」「おれも変ったかい?」というような原始的の挨拶が彼方此方で交換された。直ぐに十年でも二十年

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