青空文庫

「冠婚葬祭博士」の感想

冠婚葬祭博士

かんこんそうさいはかせ

初出:「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1937(昭和12)年8月

佐々木39

書き出し

東半球と西半球入社してから一週間目ぐらいだったろう。少くとも同僚の顔が皆一様に見えて、誰が誰だか分らない頃だった。僕は退出後駅へ向う途中、大通から横道へ折れ込んだ。或は近道かと探検の積りだった。しかし然ういうところは大抵遠い。矢っ張り急がば廻れだと思った時、ふと気がついた。直ぐ前を同僚の一人が若い女性と手を引くようにして歩いて行く。謂うところのアベックだ。「早業だな。油断も隙もならない。今の今まで

2024/04/16

19双之川喜41さんの感想

 昭和の 初め頃の サラリーマン風景が 面白おかしく 描かれている。世話焼きの 上司が 嫁さんの 候補者を いろいろ 宛がってくれるので 今風に 言えば 婚活要らず ということに なるのかもしれない。新入り社員は 気に入られているのに 嫁の世話は 一向に 進展を見ないのは なぜかという 謎解きが 潜ませてあるので 興味は 繋がる。

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