せいねんあおきさんぞう
書き出し
一三造の心事——三造の友人達に。三造は、この世に自分くらゐ切ないがまた、呑気といへば呑気な男はないと思つてゐた。事実彼は呑気であつた。或時三造の一寸知つた男が彼に言つた。「無念さうな顔をしてかァ」。実際さういはれてみれば自分は無念さうな顔をしてゐたもんだと三造は思つた。「でも、自分の心の中は、無念さうなのではないのだがなあ。しかし……」。三造はドギマギした。それからまた放心したやうな眼をした。だが…
2d0418e6e01eさんの感想
三造の気持ちがよくわかる。うまく言えないような気持ちのことがとても丁寧に書いてある。
4e826f260cfdさんの感想
言葉を使って言葉にできない感情に迫るのは、すごい技術だなぁ。