青空文庫

「音楽と世態」の感想

音楽と世態

おんがくとせたい

初出:「フィルハーモニー」1930(昭和5)年6月号

書き出し

近頃は音楽界は盛んであるやうだ。演奏方面は勿論として、作曲家も没々出て来る。——つまり音楽界は盛んであるのだ。そこで音楽は盛んであるか如何。そこらのお坊つちやんが、——まあ、お坊つちやんだつて、貧乏人だつて、貧乏人だつてお坊つちやんだつてそんなことが此処で問題ではないのだが、——少しばかりお玉杓子を並べることを覚えようと、大いに沢山お玉杓子を並べることを覚えようと、或は、ハーモニーが新しからうと古

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