青空文庫

「射的場と墓地」の感想

射的場と墓地

しゃてきばとぼち

書き出し

墓地見晴し御休処——「妙な看板だな」——と我が散策者は独言つた——「それにしても、あれを見ると実際喉が渇く様に出来てゐる!きつとこゝの主人は、オラースや、エピキユールの弟子の詩人たちぐらゐは解つてゐるにちがひない。事によつたら、骸骨か、何か人生のはかなさを示す徴がなくては宴会が出来なかつた、古代埃及人程ひどく凝り性なのかもしれない。」彼は入つて行つて、墓地に向つて一杯のビールをのみ、それからゆつく

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