青空文庫

「或るまどんなに」の感想

或るまどんなに

あるまどんなに

西班牙風の奉納物

スペインふうのほうのうぶつ

書き出し

わたくしのつかへまつる聖母さま、おんみの為に、わたくしの悲しみの奥深く、地下の神壇を建立したい心願にござります。わたくしの心のいと黒い片隅に、俗世の願ひ、また嘲けりの眼の及ばぬあたり、おんみのおごそかな御像の立たせまするやう、紺と金との七宝の聖盒をしつらへたい心願にござります。懇ろに宝石の韻をちりばめた、純金属の格子細工のやうに、琢きあげたわたくしの詩で、おんみの御頭の為に、大宝冠を造るでござりま

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