青空文庫

「浪の音」の感想

浪の音

なみのおと

初出:「文芸春秋 第七年第五号」1929(昭和4)年5月1日

徳田秋声15

書き出し

一新庄はホテルの日本室の寝床のうへでふと目をさました。海岸は風が出て来たらしく、浪の音が高かつた。何かしら訳のわからない不安を感ずるやうな、気持で——勿論それは薄暮の蒼白い部屋の色が、寝起きの頭脳に、彼が盲腸の手術をやつたとき、病院の部屋で魔睡薬がさめかかつて、目をさました瞬間の蒼白い壁の色などの聯想から来たものだことはわかつてゐたが、大体彼は日暮方に眠りからさめると、いつもさうした佗しい気持にな

2021/08/08

bc43847ac151さんの感想

主人公とお葉の関係が不思議で、井沢は恐ろしい男であった。

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