かのじょのしゅうい
初出:「婦人の國 第一卷第三號」新潮社、1925(大正14)年7月1日
書き出し
彼女の姉だといふ人が、或る日突然竹村を訪ねて来た。竹村には思ひがけない事であつたが、しかし彼女に若し姉とか兄とかいふ近親の人があるなら、その誰かゞ彼を訪ねてくるのに不思議はない筈であつた。それほど「彼女」は不幸な位置に立たせられてゐた。彼女といふのは、竹村の若い友人大久保の細君奈美子のことであつた。或ひは世間で言ふ内縁の妻と言つた方が適当かも知れなかつたが、大久保の話すところによ…
阿波のケンさん36さんの感想
妻に暴力をふるう友人の作家に妻やその姉が主人公に相談していた。当の作家が3年の洋行を1年程度で帰国、その後は暴力も止まったのか殆どの音沙汰もないという。何か尻切れトンボな作品だ。